*日本語再発見 その5*
(ねこ)をかぶる  (みみ)をすます
大目玉(おおめだま)()
 ()() (いのち)のせんたく
 (かた)()とす    (ほね)がある 

 みなさんはこの言葉(ことば)()いたことがありますか?
 これは「慣用句(かんようく)」といって、二語(にご)以上(いじょう)単語(たんご)がくっついてある特定(とくてい)意味(いみ)(あらわ)したり、いきいきとした表現力(ひょうげんりょく)をつけるものなのです。

   意    味
(ねこ)をかぶる おとなしく()せかけること。
大目玉(おおめだま)() 目上(めうえ)(ひと)からひどくしかられること。
(かた)()とす がっかりする。失望(しつぼう)する。
()をかす 協力(きょうりょく)すること。
(みみ)をすます ()こうとして注意(ちゅうい)集中(しゅうちゅう)すること。
(いのち)のせんたく ()ごろの苦労(くろう)などから解放(かいほう)されて、のんびり()ままに(たの)しむこと。
(ほね)がある

背骨(せぼね)()()ぐで丈夫(じょうぶ)であるということから、しっかりしていること。また、簡単(かんたん)相手(あいて)(したが)わない(つよ)精神(せいしん)()っていること。

 このように、実際(じっさい)はありえない状況(じょうきょう)のような()(かた)をするものもあれば、たとえば“(あたま)(いた)い”のように、ふつうに「(あたま)(いた)い」のほかに、解決(かいけつ)のむずかしい問題(もんだい)などで、心配(しんぱい)したり(なや)んだりするようすの意味(いみ)をもつものもあります。そう(おも)って()てみると面白(おもしろ)いですね。 

 ☆『慣用句(かんようく)』と『ことわざ』の(ちが)い☆

 “(いぬ)(ある)けば(ぼう)にあたる”のような『ことわざ』は(ぶん)になっていますが、『慣用句(かんようく)』は主語(しゅご)にあたる「・・・が」の部分(ぶぶん)がなく(ぶん)にはなりません。また、『ことわざ』にあるような人生(じんせい)知恵(ちえ)教訓(きょうくん)、たとえなど、いろいろなことを(わたし)たちに(おし)えてくれるはたらきはないようです。